CHAPTER 1
FMPS(Fully Monitored Public Space、完全に見守られた公共空間)は、街路灯にカメラを組み込み、公共空間を面として見守る構想です。基本原則は一つだけです。カメラを切り替えながら、人を「芋づる式に」追いかけられればよい。
今日の防犯カメラは、店舗や住宅、駅などに「点」として散らばっています。事件が起きると、警察は周辺のカメラの映像を一台ずつ集めて足取りをつなぐ、いわゆるリレー捜査を行います。これは有効ですが、カメラのない場所で足取りが途切れ、映像の回収にも時間がかかります。
FMPSは、隣り合う街路灯のカメラの視野をつなげ、公共空間を「網」として覆います。目的は、ある人物を、あるカメラから次のカメラへと途切れずにたどれるようにすることです。
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街の中で、公共空間以外の場所は、基本的にすべて私有地です。したがって、公共空間で足取りを押さえておけば、人の移動は途切れません。追跡が終わるのは、その人がどこかの私有地に入ったときであり、それ自体が重要な手がかりになります。 |
FMPSは私有地の中を見ません。住宅や店舗の中は対象外です。この「公共空間だけを、ただし途切れなく」という性質が、FMPSの効果と節度の両方を決めています。
繁華街など人の多い場所では、街路灯の数も多いので、カメラの台数・画角・解像度、通信の帯域を必要に応じて増やします。画質は、追跡と同定に必要かどうかで決めます。プライバシーは画質を落とすことではなく、VRAIO で守ります。
FMPSは強力な計測能力です。強力だからこそ、その情報が不正に使われないことを、運用者の善意ではなく仕組みで保証する必要があります。そのための仕組みが VRAIO です。FMPSとVRAIOは、二つで一つの構想です。
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FMPS+VRAIO:街路灯による公共安全インフラとAI出力の統治 | 藤井雄作(群馬大学)・NPO法人 e自警ネットワーク研究会
本サイトの内容は研究段階の構想であり、数値は試算です。