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The Levitation Mass Method(浮上質量法)
力を、その定義どおりに測る。
浮上質量法(Levitation Mass Method, LMM)は、筆者が提案した精密な力計測法です。空気軸受で摩擦ほぼゼロに浮上させた質量 M に力を加え、その運動をレーザー光干渉計で測ります。力 F は、加速度 a との積 F = Ma という力の定義そのものから求めます。力センサを使わずに、時間とともに変化する力を測れることが最大の特徴です。

図:浮上質量法の原理。空気軸受で浮上させた剛体(質量 M)に力 F を加え、光干渉計でその運動を測る
要点
- 力を定義から求める。力は質量と加速度の積です。浮上させた質量の慣性力を、そのまま基準の力とします。
- 測るのは周波数だけ。計測中に記録するのは、運動によって変化するレーザー光のドップラーシフト周波数だけです。速度・位置・加速度・力は、あとから数値計算で求めます。そのため、すべての量が時間的に正確にそろいます。
- 力センサの動的校正という空白を埋める。時間変化する力に対して力センサを校正する方法は、確立されていませんでした。LMMは衝撃・振動・ステップ状の基準力を与えます。
- 宇宙から生まれた。出発点は、無重量下で質量を測る「宇宙の体重計」の地上試験装置です。
- 校正装置は、そのまま材料試験機になる。力センサの代わりに材料を置けば、力センサも位置センサも使わない材料試験機になります。微小力、粘弾性、摩擦、人の指や腕の応答まで測れます。
- 今も進化している。センサ出力の2階微分による動的誤差の自己補正(2025年)、雑音に強い周波数推定法(2026年)を発表しました。
| F = Ma | 力の定義そのものに基づく計測 |
| 約0.5% | 衝撃力計測の不確かさの例(初期の装置) |
| 40編以上 | LMMに関する査読論文(Meas. Sci. Technol.、Rev. Sci. Instrum.、IEEE Trans. Instrum. Meas. ほか) |
| 1999年〜 | 最初の論文(無重量下の質量計測)から現在まで |
どこから読むか
目次
English: The Levitation Mass Method (English)
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The Levitation Mass Method(浮上質量法):力を定義どおりに測る精密力計測|藤井雄作(群馬大学)