はじめに

Linuxと Linux用 代理EYE-Smart (代理eye Smart UX) を使えば,もう廃棄して当然というパソコンも防犯カメラに生まれ変わります.ここではそのようなパソコンの例として Fujitsu FMV 6433DX3c (Celeron 433MHz, メモリ 64MB) への Vine Linux の インストール方法を紹介します.

目次

1. インストール用 CD の作成 1.1 ISO イメージファイルの入手 1.2 CD-R に焼く 2. インストール開始 2.1 BIOS の起動順位の設定を確認 2.2 Vine Linux のインストール 2.3 Vine Linux の起動 2.4 一般ユーザのアカウントの作成 3. 代理Eye Smart のインストール


1. インストール用 CD の作成

Vine 4.2 の入ったインストール用CD を入手します.
商用の CD がある場合にはそれを用いて下さい.
商用の CD が手元にない場合にも,無料で入手可能です.
その方法を以下に示します.

その前に,空の CD-R メディアを1枚用意してください.

1.1 ISO イメージファイルの入手

まず ISO イメージファイルを入手します.
以下のミラーサーバなどからダウンロードしてください.
数分〜数十分かかると思います.
更なる詳細な情報は Vine Liunx の Home Page をご覧下さい.

1.2 CD-R に焼く

パソコンに付属のソフトで CD-R に焼いてください.
代表的なソフトである B's Recorder の場合の方法は ここ などを参考にしてください.
B's Recorder は持っていないという場合も,
パソコンに書き込み可能な CD-R ドライブが付いているのなら,
それを使うためのソフトがあるはずです.

これで Vine Linux 4.2 のインストール用 CD が作成できました.

2. インストール開始

2.1 BIOS の起動順位の設定を確認


FMV に電源入れた直後(下の画面)に F2 キーを押しっ放しにしていると


下のような BIOS の画面になります.


右カーソルボタン(「→」)を押して,メニューの「起動」を表示します.


下カーソルボタン(「↓」)を押して,「起動デバイスの優先順位」に合わせます.


これをクリックすると下の画面に移ります.


CD-ROM ドライブの優先順位が低い場合には,下カーソルキーで「ATAPI CD-ROM ドライブ」に合わせ


スペースキーを2回押します.
すると,下のように CD-ROM ドライブの優先順位が上がります.
最初からこのような設定になっている場合には何も変更する必要はありません.


F10 キーを押すことによって,今の変更を保存できます.
下のように確認の画面が表示されるので,「はい」を選択します.
選択する前に,1章で作成した CD-R を CD-ROM ドライブに入れます.



2.2 Vine Linux のインストール


1章で作成した CD-R を CD-ROM ドライブに入れた状態で FMV を起動すると,下のような画面が表示されます.
もしこの画面が表示されない場合には,
2.1節 のBIOS の設定が 間違っているか,CD-R を焼くのに失敗しているかのどちらかでしょう.
Windows95 が起動してしまう場合には,前者だと思います.

下のような画面が無事表示されているならば,

text <Enter>

と入力してください.

もし "text" と入力し損ねてしまっても,大丈夫です.
「メモリが足りないので,テキストモードでしかインストールできませんが,どうしますか?」
という意味のことを聞いてくるので「はい」を選択します.

しばらく待っていると,ゴチャゴチャと色々なものが表示されますが,
数分待っていると,最終的には下のような画面が表示されます.
「OK」にカーソルが合っているので,そのまま Enter キーを押して選択します.


次の画面では,タブキーを1回押し,「OK」にカーソルを合わせ Enter キーを押して選択します.


次の画面でも,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.


次の画面でも,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.


次の画面でも,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.


次の画面では,「自動パーティション設定」にカーソルが合っているので,そのまま選択します.


次の画面では,カーソルキーで「システムのすべてのパーティションを削除」を選択し,
さらにタブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.
下のキャプチャ画面では,「[*] sda」と表示されている箇所が
実際には「[*] hda」と表示されていると思いますが,気にしないで下さい.


確認画面が表示されるので,タブキーを押して「はい」にカーソルを合わせて選択します.
ここでも,実際には「/dev/hda」と表示されていると思いますが,気にしないでください.


次の画面では,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.


次の画面では,「OK」にカーソルが合っているので,そのまま選択します.


次の画面では,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.
「GRUB を使用する」に *印が付いていることを確認して下さい.


次の画面では,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.


次の画面では,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.
(GRUB パスワードは使用する必要はありません)


次の画面では,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.


次の画面では,タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.


次の画面では,どのようなネットワーク環境で FMV を使用するのかに応じて対応が変わります.
DHCP が使えるような環境にあるなら,「DHCP を使用して設定」に *印を付けたまま
タブキーを押して「OK」にカーソルを合わせて選択します.
一方,FMV をネットワークにつながず,単独で用いる場合には
IP アドレスを直接指定するのが手っ取り早いでしょう.
ここでは,より面倒な後者のケースを仮定して作業を進めます.
後者の場合は,スペースキーを押して「DHCP を使用して設定」の *印を外します.


タブキーを押すと,IPアドレスとネットマスクの入力ができます.
ここでは,IPアドレスとして,"192.168.1.13" ,
ネットマスクとして "255.255.255.0" に設定する場合を示しています.


DHCP を使わない場合には,次の画面が表示されます.
デフォルトのゲートウェイが間違っている場合には修正してください.
最後にタブキーを押して「OK」を選択します.


DHCP を使用する場合には,「DHCP 経由で自動設定」に *印が付きます.
DHCP でホスト名を配るようなネットワーク環境の場合には,そのまま「OK」を選択します.
それ以外の場合には,手動でホスト名を設定します.


下は,手動でホスト名として「hoge」を設定する場合の例です.


次の画面では,そのまま「OK」を選択します.


次の画面では,タブキーを押して「OK」を選択します.


次の画面では,タブキーを押して「OK」を選択します.
UTC は選択しない方が良いでしょう.


次の画面では,root のパスワードを入力します.
確認のため2回入力します.


2回入力したら,タブキーを押して「OK」を選択します.
root は Windows でいうところの Administrator です.
このパスワードは絶対に忘れないで下さい.


次の画面では,タブキーを押して「OK」を選択します.
カスタマイズする必要はありません.


次の画面では,そのまま「OK」を選択します.


フォーマットが始まります.


その後,ファイルのコピーが始まります.


本格的なインストール作業の開始です.


このような状態が50分ほど続きます.


一通りインストールが完了すると,画面の設定の画面が表示されます.
下の画面では,色深度の設定が「6万色(16ビット)」になっていますが,
おそらく「1600万色(24ビット)」と表示されていると思います.
その場合は色深度の設定を変更する必要はありません.
もしこの画面のように,「1600万色(24ビット)」以外の設定になっている場合には,
色深度の設定を変更できます.


上下カーソルで「24」を選択し,タブキーで「OK」を選択します.


同様に,解像度の設定も変更できます.


お使いのモニタの解像度に合わせて設定します.
モニタの最適な解像度が 1280x1024 の場合,
上下カーソルで「1280x1024」を選択し,タブキーで「OK」を選択します.


標準ログインは「グラフィカル」のままで良いので,
タブキーで「OK」を選択します.


CD-R が出てくるので,それを取り出して,「再起動」を選択します.



2.3 Vine Linux の起動


BIOS の画面が表示された後,次のような見慣れない画面が表示されますが,
放置すると5秒後には勝手に Vine Linux が起動しはじめます.


色々なメッセージが流れますが,気にする必要はありません.


しばらく待ちます.


そしてこれが Vine Linux 4.2 のログイン画面です.


今はまだ root のアカウントしかないので root でログインします.
ユーザ名の画面で root のあと,Enterキーを入力します.


インストールの際に設定した root のパスワードを入力し,Enter キーを押します.


しばらく待ちます.


これがログインできた状態です.



2.4 一般ユーザのアカウントの作成


普段は root で作業することはありません.
そこで,まずは一般ユーザのアカウントを作成します.
画面の上の方で赤丸の付いているアイコンをクリックします.


コマンドプロンプトが開きます.


例えば ejikei というユーザを作成する場合,
コマンドプロンプトで useradd ejikei と入力します.


ejikei という新規ユーザのパスワードを設定する場合は
コマンドプロンプトで passwd ejikei と入力します.


確認のため,パスワードを2回入力するとパスワードが設定されます.


ログアウトするには,
上方のメニューの中の「デスクトップ」をクリックし,
「root のログアウト」という選択肢をクリックします.


確認の画面が表示されるので,改めて「ログアウト」をクリックします.


ようこその画面に戻りました.


では ejikei のアカウントでログインしてみます.
ユーザ名の画面で ejikei と入力します.


続いて先ほど設定したパスワードを入力します.


ejikei のアカウントでログインできました.



3. 代理EYE Smart UX のインストール


e自警ネットワーク研究会のダウンロードのページから代理EYE Smart UX(Linux版)を選択し,利用登録をすると,シリアル番号とダウンロードすべきファイルの情報が送られてきます.それに従ってファイルdairi-eye-smartux-1.0-j.tgzをダウンロードして下さい.そしてファイルがダウンロードされたディレクトリで

tar xzvf dairi-eye-smartux-1.0-j.tgz

とするとディレクトリDairiEyeSmtができます.その中にreadme.pdfがありますので,それをお読み下さい.ここから先のインストール法が書いてあります.