武漢ウイルス制圧に向けて (2020.02.18,藤井雄作)

 

【武漢ウイルスの正体】

武漢ウイルスの本当の正体は,分からない.

しかし,以下の事実から,国難レベルの脅威であることは,間違いないと思う.

 

[A] 大都市封鎖という中国での現実

武漢ウイルスは,数ヶ月という短期間で,中国政府を,

『武漢を始めとする,多数の大都市の封鎖』

に追い込んだ.これは,紛れもない現実.

人類史上,(インフルエンザなどの)感染症対策で,大都市が封鎖されたことは,未だかつて一度も無い!

という事実に注意すべきだ.

 

[B] 日本と中国に差が無い.

『現在の平穏な日本や東京』と,『数ヶ月前の中国や武漢』との間に,『感染拡大のし易さ』の観点から,大きな差異は無い!

→ 有効な対策をしなければ,『数か月後の日本』は,『現在の中国』のような『感染爆発→病院パンク→社会の大混乱』に陥る可能性が高い!

 

 

【感染爆発の経緯】(=私の理解するところ)

(1) 最初の感染者発生(昨年11月頃?) @ 武漢 

  感染した野生コウモリを食べた人が感染.(研究所由来の説もある.)

(2) その1人から,周りに,どんどん感染拡大.(昨年12)

(3) 武漢中に,感染拡大.(1月上旬)

(4) 武漢封鎖.(1/23)

  しかし,半数の500万人が既に武漢から脱出済.

(5) 日本🇯🇵のチャーター機第1便 (1/28)

(6) 中国🇨🇳で約70都市まで封鎖拡大.(2月上旬)

   16000万人が幽閉状態

 

今,我々日本は,

上記の(1)から(2)に移行した辺り,

もしかしたら,(3)に移行しつつある辺り,

に居ると考えるべきだ.

 

 

【個人としての対策】

武漢ウイルスは,致死率は低く,また,軽症で完治することも多いようだ.

免疫力の弱い人が,重症化するようだ.→ 免疫力を高めておけば良い!

子どもへの感染は少ないようなので,その点は,救いだ.

 

個人としては,以下が有効と理解している.

[a]外出を避ける.(できるだけ,自宅にこもる.在宅勤務,在宅学習を試みる.)

[b]マスクの着用.(これは,自分というより他者への感染予防の効果が大きい.)

[c]手洗い,アルコール消毒の励行.

[d]健康的な生活で,免疫力をUPしておく.

*規則正しい生活

*バランスの取れた食事

*十分な睡眠

*適度な運動

*精神的なリラックス

 

 

【日本が実施すべき対策について】

現在の東京は,2-3ヶ月前(昨年末ごろ)1000万都市・武漢と同じ状況(=感染者が散見される状態)と考えるべきだと思う.そこを出発点として,現在の武漢のようにならないための対策を考えるべきだと思う.

 

日本では,大都市封鎖などの過激対策は不可能だろう.

その手前で食い止めなくてはならない.

社会混乱の引き金になる『病院パンク』を,何としても,阻止しなくてはならない.

 

対策は,早ければ早いほど,高い効果をあげる事が,より確実に,より簡単に,より低コストでできるだろう.

逆に,対策は,遅ければ遅いほど,僅かな効果をあげるのでさえ,より不確実に,より困難に,より高コストになる.

 

今から,「数ヶ月後に必要となりそうな対策」を考え,それを「今」,実施すべきだと思う.

 

(対策が,上手くいった) 後で,

経済にダメージを与えた!

税金の無駄遣いをした!

と非難されるくらいが,ちょうど良い.

そういう覚悟で,対策の策定・実施をするべきだ.

 

 

【日本政府への提案: 5つの緊急対策】

次の5つの緊急対策を提案する.

武漢ウイルスの完全制圧を目指して,ドカンと,思い切りやってもらいたい!

 

(1) 緊急休日制定

今から2週間程度を『国民の休日』とし,全国民に自宅待機・休養を奨励.

期待される効果:

(満員電車,会議などの) 感染機会の劇的低減.

・免疫力upによる感染予防,重症化予防.

・感染者のあぶり出し重症者は隔離治療.軽症者は自宅療養.

→ 「外出禁止」ではなく,あくまでも,「休日」.社会システムは普通に動くだろう.

 

並行して,以下の対策を進めるべきだ.

 

(2) 水際対策強化

中国(,及び,感染濃度が高い地域)からの入国禁止.

 

(3) 感染者の特定&隔離治療

・警察官,自衛官の大量動員による人手の確保.(何をするにも,人手が必要.)

・病院の容量拡大.(病床を増やす!)

・隔離施設の準備.(濃厚接触者,軽症者の相互隔離を出来るようにする!)

空ホテルの借上,地方リゾートマンションの買上,オリンピック選手村の転用など.

 

(4) 免疫力の低い非感染者の隔離保護

・入院患者などを隔離保護する避難施設の準備.

感染者を治療する病院は,(免疫力の弱い非感染者にとって)感染リスクが高い.

→ 感染者治療用の病院と,それ以外を,完全に分ける必要があるかもしれない.

 

(5) 数兆円の対策費(=香港の対策費の10倍程度)の用意.

直接対策費,および,休業補償などのセイフティネット費.

 

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